皆さんこんにちは、新宿地域ブログ「Daily Shinjuku」を運営しているGOKです。
今回は、 三越前駅から徒歩3分のコレド室町2にある映画館・TOHOシネマズ日本橋で映画「パラサイト 半地下の家族」を見てきましたので、あらすじやレビューをご紹介したいと思います。
「パラサイト 半地下の家族」は、カンヌ国際映画賞パルムドール賞を受賞し、アカデミー賞最有力とも言われる話題の映画。
映画「パラサイト 半地下の家族」のあらすじ
映画 「パラサイト 半地下の家族」は、半地下に住む貧しい一家(キム家)が、金持ちの家にパラサイト(就職)していく過程を描く映画です。
ある日、キム家の長男・ギウは、友人から“留学するから俺の代わりに家庭教師をやらないか”と声をかけられます。
学歴はないが受験歴が豊富なギウは、家庭教師の面接を受けてみることに。
ギウが向かった先は、半地下とは正反対の高台にあるIT企業の社長パク・ドンイク一家の大豪邸でした。
面接でパク・ドンイク一家の妻・ヨンギョの信頼をまんまと勝ち得たギウは、家庭教師の職を得ることになります。
妻・ヨンギョの“息子ダソンの美術の先生を探している”という相談に、良い先生を知っているので紹介しますよと、ギウの妹・ギジョンを紹介します。
そして、まんまと息子ダソンの美術の先生になり得たギウの妹・ギジョンは、計画を立てて社長パク・ドンイクの運転手に罠を仕掛けて追いやります。
良いドライバーを紹介しますよと、今度はギウとギジョンの父・ギテクを紹介。
最終的にはキテクの妻・チョンソクもパク・ドンイク一家の家政婦となり、貧しいキム一家が他人のフリをしてパク・ドンイク一家に就職という形に(パラサイト)。
暴風雨の中のキャンプ
ある日、パク・ドンイク一家は、息子ダソンの誕生日をキャンプして過ごそうと出かけていきます。
その夜は台風のような暴風雨となりますが、誰もいないパク・ドンイク一家でのうのうと宴を開くキム一家。
そんな時にパク宅にやってきたのが追い出した元・家政婦のムングァン。地下に忘れ物をしたということで家にあげると、その地下には何者かが住み着いていて・・・という展開に。
ボーダー(境界線)の向こう側
違った環境や状況に身を置く人々が、同じ空間に一緒に住むことは容易ではありません。
この悲しい世界では、共存や共生に基づく人間関係が成り立たず、
あるグループが他のグループと寄生的な関係に追いやられることが増えています。
そのような世界の真っ只中で、生存をかけた争いから抜け出せずに奮闘する家族を誰が非難したり、“寄生虫”と呼ぶことができるでしょう?
彼らは初めから“寄生虫”であったわけではありません。
彼らは私たちの隣人で、友人で、そして同僚だったのにも関わらず、絶壁の端に押しやられてしまっただけです。
回避不能な出来事に陥っていく、普通の人々を描いたこの映画は「道化師のいないコメディ」「悪役のいない悲劇」であり、激しくもつれあい、階段から真っ逆さまに転げ落ちていきます。
この止めることのできない猛烈な悲喜劇に、みなさまをご招待いたします。
監督:ポン・ジュノ(公式サイトより引用)
この物語はある意味、境界線を隔てた二つの家族がその境界線を飛び越えて一緒の空間を共有する。その顛末を描いています。
映画「パラサイト 半地下の家族」の“山水景石”の意味
映画「パラサイト 半地下の家族」を見たあとは、心にズシンと残るような物がありました。それはまるで劇中に登場する“山水景石”のようで、それが一体何なのかすぐにはわからなかったですが、自分はどちら側の人間なんだろうかと考えたり、自分のコンフォートゾーンについて考えたりしました。
映画では“山水景石”は、長男・ギウの友人から“金運と学業運をもたらす石”としてプレゼントされます。
いつしかそれは、キム一家の“譲れないもの”や“羞恥心”、“コンフォートゾーン”、“パク一家とのしこり”の象徴となっていたのではないでしょうか。
カメラワークや展開で終始飽きさせない映画となっています。
気になるかたはぜひチェックしてみてください。
それではまた。
タイトル | パラサイト 半地下の家族(公式サイト) |
原題 | 기생충 |
制作年 | 2018 |
上映時間 | 132min |
制作国 | 韓国 |
監督 | ポン・ジュノ |
配給 | CJエンタテインメント ビターズ・エンド |