皆さんこんにちは、新宿地域ブログ「Daily Shinjuku」を運営しているGOKです。
今回は、 公開中の映画『レ・ミゼラブル』を見てきましたので、あらすじやレビューをご紹介したいと思います。
『レ・ミゼラブル』と言えばヴィクトル・ユゴーの“レ・ミゼラブル”のストーリーが個人的に大好きで、映画(ミュージカル含む)やドラマ、小説など大体は一度見たことがあり、DVDも集めるほど。
主人公・ジャンヴァルジャンよりも敵対する警官・ジャヴェールのキャラクターが好きで、最後のシーンを初めて見たときは、こんな人になりたいなと共感しました。
今回は、そんな大好きな物語と同名である映画を新宿武蔵野館で鑑賞してきましたのでご紹介します。
映画『レ・ミゼラブル』のあらすじ①
映画 『レ・ミゼラブル』の舞台は、パリ郊外にある犯罪多発地区モンフェルメイユ。このモンフェルメイユが、ヴィクトル・ユゴーの“レ・ミゼラブル”でも描かれている場所ということで、「悲惨な人々」・「哀れな人々」という意味合いの『レ・ミゼラブル』と名付けられています。
モンフェルメイユの街は、アフリカ系の移民や低所得者が多く住んでおり、複数のギャングが支配する街。
そんなモンフェルメイユに配属されてきた白人の警察官ステファン。
白人のクリスと黒人のグワダのチームに加わり、街のパトロールを開始します。
パトロールでは、白人のクリスが黒人女性に執拗な調査やわざと絡んだりと文字通りのやりたい放題。
しまいには「俺が法律だ!」なんて言う始末。当然、モンフェルメイユの住民たちから反感を買っており、フラストレーションを溜め込んでいました。
そんな時にある事件が起こります。
映画『レ・ミゼラブル』のあらすじ②
その事件の犯人が、黒人の子供だとわかり捕まえようとする警察3人組。
仲間を助けようと黒人の子供達はそれを邪魔しようとします。多勢に無勢で次第に追い詰められていった警察の黒人グワダは、極限状態の中で子供に向かってゴム鉄砲を発砲してしまうのです。
そして、その様子を黒人の子供が操るドローンに撮られてしまっていて・・・というストーリーの展開。
ラジ・リ監督の初監督作品は「3部作の1本目」
本作で描かれているすべてが実際に起きたことに基づいています。
ワールドカップ勝利の歓喜はもちろん、地域に新しい警官が来た時のこと、ドローン、盗まれたライオンまですべてです。
この地域の素晴らしい多様性を見せたかったんです。私は今もここに住んでいます。
これが私の生活であり、ここで撮影することが大好きなんです。
ー監督:ラジ・リ(公式サイトより引用)
この映画はラジ・リ監督の初監督作品。初監督作品にして、アカデミー賞を受賞した『パラサイト』とカンヌ・パルムドールを競った作品です。
実際にモンフェルメイユ出身の監督自身が経験したことを元に作られており、ドキュメンタリー映画を見ているかのようなリアリティさがありました。
そして、なんとラジ・リ監督曰く「3部作の1本目」なんだとか。「どんどん衝撃的になっていきます」とのことで、次回作も楽しみです。
映画の最後は、ヴィクトル・ユゴーのこの言葉で締め括られます。
『友よ・・・悪い草も悪い人間もない、育てる者が悪いだけだ』by ヴィクトル・ユゴー
【新宿武蔵野館】映画『レ・ミゼラブル』鑑賞、ラジ・リ初監督作品「3部作の1本目」
ラジ・リ監督の映画『レ・ミゼラブル』は、ジャンヴァルジャンやジャヴェールが登場しない全く別物の“レ・ミゼラブル”です。
それでもヴィクトル・ユゴーの“レ・ミゼラブル”でも描かれているそれぞれが信じている正義はこの映画でも描かれています。
誰が偉いとか誰が悪いとか関係なく、ボーダーレスな世界になるために衝突や革命は避けられないのかもしれません。
気になるかたはぜひチェックしてみてください。
それではまた。
タイトル | レ・ミゼラブル(公式サイト) |
原題 | Les Misèrables |
制作年 | 2019 |
上映時間 | 104min |
制作国 | フランス |
監督 | ラジ・リ |
配給 | 東北新社 STAR CHANNEL MOVIES |