山梨県のぶどう農家が「若手農家を応援」するためのクラウドファンディングを実施中。詳細をご紹介します。
産地直送の新鮮で美味しいぶどうを、お求め安い価格で食べていただき、若手ぶどう農家を支援していただきたい

このプロジェクトは、山梨県山梨市牧丘町の岡果実園園主 岡 靖裕(オカ ヤスヒロ)さんによるクラウドファンディングとして実施中。
【岡果実園園主 岡 靖裕(オカ ヤスヒロ)さんの自己紹介】
果樹園としましたら私で3代目の58歳、9年目になります。 49歳の時に父が高齢のため会社を辞め農業学校に1年研修しながら畑を手伝うようになりました。 しかし、収入はサラリーマン時の半分ぐらいになってしまいました。
アルバイトをしながらぶどう農家になり9年目、後継者がいない農家の畑を借り、今では面積も2.2倍ほどになりました。
農繁期(5、6、7、8、9、10月)は父、母、兄、妻、子供二人とパートさんとで作業を行っています。
巨峰ぶどうが主流の牧丘ブランド

牧丘町は、ぶどうの王様である巨峰ぶどうが主流で、牧丘ブランドとも言われています。
しかしここ数年シャインマスカットなどの新種が登場し、巨峰ぶどうの価格も低迷がちでしたが新種のぶどうの人気で全体が潤ってきました。
【年間の作業】
収穫は巨峰ぶどうが9月上旬から10月中旬ごろまでで、シャインマスカット、クイーンニーナなどは9月下旬から10月下旬ごろまでです。
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収穫が終わると、圃場は雑草が伸び放題!草刈の毎日。他にぶどう棚の針金の修理や低くなった部分の調整など。
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11月中旬、肥料撒き。堆肥など数種類、「ありがとうございました」「また来年もよろしくお願いいたします」と心を込めて感謝しながら撒きます。これを「お礼肥え」と言います。
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休眠期の消毒を済ませ、農機具等の洗浄、整備などをします。
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12月剪定作業が始まります。3月中旬ぐらいで完了、枝の配置をテープで止める誘引作業。
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3月中旬ごろから消毒が始まります。苗木の新植など穴掘りなど重労働。
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4月草刈、ぶどう棚回りのネット修理や新設。鹿、猪、ハクビシン、アナグマ、カラスなど鳥獣害対策。 このころ芽吹き始めます。
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5月すくすく成長しますが、5月、6月は雹が降ります。葉っぱが穴だらけになることも。
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5月中旬ごろから大忙しです。 房の長さが20~30㎝のものを3~4㎝にハサミで調整。 1mmほどの粒に花が咲きます。その1mmの粒が6月中旬には3mmになり7月上旬には1㎝に。
1房約70粒から35粒にする摘粒作業をもちろん手作業で。
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7月袋掛け作業。 巨峰、7月中旬ごろはまだ黄緑色です。1粒が3㎝ほどに。害虫除けと雨にあたらないため袋をかけます。
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8月、色が赤紫色になってくると甘い巨峰の香が園に...動物がやってきます!
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9月巨峰の収穫です。ハクビシン、鹿に100房ほど食べられてしまいましたが、天候に恵まれ感謝です。
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9月下旬ごろシャインマスカットの収穫が始まります。その頃糖度計を持って各畑を測りまわります。 18度以上で合格です。色も濃い緑から黄緑色が最高ですが、糖度が上がるほど黄色くなっていきます。
年間作業を簡単に紹介しましたが、収入的には売上から経費を差し引くとそんなに残りません。
そのため農閑期の12月から4月ごろまではアルバイトをしながら農作業(剪定作業や草刈り)をしないと正直きつい若手農家は多いです。
後継者のためにぶどう棚の新設も
全国の皆様に産地直送で新鮮で美味しいぶどうを買っていただき、人件費の節約として機械の導入や設備の 拡張、新しいホームページの作成、広告費などさらに美味しいぶどうを栽培できる環境を整え、集中したいと考えました。
スーパー、八百屋さんに並んでいるぶどうも買っていただきたいですが、同じ値段で新鮮であればどうでしょうか。
当園(岡果実園)は農家直送、収穫した日の夕方に発送いたしますので、新鮮そのものです!
後継者のためにぶどう棚の新設も考えております。
クラウドファンディング 詳細

■プロジェクト名:山梨の新鮮なぶどうを食べて若手農家を応援してください第2弾
■目標金額:1,500,000円
■現在の支援金額(6/4現在):82,000円
■募集終了まで:あと26日(6/4現在)
■リターン内容:
①4,000円(シャインマスカットとクイーンニーナ又はマイハート詰合せ1kgコース+お礼状)
②7,500円(シャインマスカットとクイーンニーナ又はマイハート詰合せ2kgコース+お礼状)
③9,500円(3色3kg詰合せコース+お礼状)
■支援する方はこちらから:プロジェクトページ
最後に岡靖裕さんからのメッセージ
最後までご覧いただきまして誠にありがとうございます。
農家は休みが少なく、労働時間も日の出から日没までと仕事にきりがありません。
会社勤めでは土日祝日が休みで、定時もありました。
ご商売されていたり、個人事業主の方なども自分で休みを決めないと大変ですよね。
農家も働き方改革していかないと担い手が居なくなります。
十数年後には山梨から個人農家は無くなるかもしれません。こんなに頑張っているのに、お勤めの方が…って若者から言われます。
会社に勤めて、週休二日制でボーナスまで出て、仕事は大変かと思いますがそっちの方が…。と、つい思ってしまう自分がいます。
次世代の農家にはこんな苦労はさせてはいけないと、常に考えております。
私も十数年後には園主を交代する予定です。子供が後継ぎの予定ですが、現在会社に勤めながら休日は畑を手伝ってもらっています。
皆様のご支援をどうか、山梨のいや日本全体の個人農家をよろしくお願いいたします。
今後も天の恵みに、1本1本のぶどうの木に感謝し、愛情を込め丹精を込めて一生懸命に努力し続けます。岡果実園 代表 岡 靖裕